庭を駐車場にしたい、雑草やぬかるみをどうにかしたい…そんなときに候補に上がるのが庭のアスファルト舗装ですよね。とはいえ、庭のアスファルト舗装の費用相場やアスファルト舗装の㎡単価、駐車場アスファルト費用1台分の目安って、調べても情報がバラバラで迷いがちです。
さらに、アスファルトの厚さは何cmが一般的なのか、路盤の厚さや砕石・転圧はどれくらい重要なのか、水勾配は何%で排水計画を組むのか、水たまり対策はどうするのか……ここ、気になりますよね。
このページでは、アスファルトとコンクリート比較(砂利のデメリットやインターロッキング・平板との違いも含む)まで含めて、後悔しやすいポイントを先回りして整理します。DIYできるかどうかも、現実的な線引きで触れます。
- 庭アスファルト舗装の費用相場と㎡単価の考え方
- 厚さ何cm・路盤と転圧など施工品質の要点
- 水勾配何%と排水計画、水たまり対策の考え方
- アスファルトとコンクリ比較と向き不向き

庭のアスファルト舗装の基礎知識
ここでは、庭のアスファルト舗装を検討し始めたときに、多くの人が最初につまずきやすいポイントを順番に整理していきます。費用感・構造・排水・素材選びまで、このパートを押さえておけば、業者との打ち合わせでも「言われるがまま」になりにくくなります。
庭アスファルト舗装の費用相場
庭のアスファルト舗装で、最も気になるのはやっぱり費用ですよね。「〇万円でできる」と書いてある記事もあれば、「いやもっとかかる」と書いてあるものもあり、正直どれが正しいのか分からなくなりがちです。
私の感覚としては、費用は「面積」よりも「条件」で決まる割合がかなり大きいです。例えば、同じ20㎡でも、掘削がほとんど不要で、トラックが横付けできる庭と、重機が入れず一輪車運搬が必要な庭では、手間も工数もまったく変わります。
費用に影響しやすい具体的な要素
- 既存土の掘削量が多いと、その分手間と処分費が増える
- 残土処分費は意外と見落とされがちだが、金額差が出やすい
- 路盤材(砕石)の量は耐久性に直結するため削らない方が安心
- 重機回送費は、小規模工事ほど単価が高く見えやすい
- 排水処理が絡むと、配管や桝調整で追加費用になることもある
ネット上では「㎡あたり数千円〜」といった表現がよく使われますが、これはあくまで一般的な目安の範囲です。実際には「その金額で済む庭」と「そうではない庭」があり、ここを理解せずに相場だけで判断すると、あとで「思ったより高い」と感じやすくなります。
費用を正しく把握する一番確実な方法は、やはり現地を見てもらった上での見積です。金額に納得できない場合でも、「どの項目にどれくらい掛かっているのか」を丁寧に説明してくれる業者であれば、安心感はかなり違います。
なお、費用は条件次第で大きく変わるため、正確な金額については最終的に専門業者に確認することを前提に考えるのが安全です。

㎡単価と1台分の費用
「アスファルト舗装 ㎡単価」「駐車場 アスファルト 費用 1台分」といったキーワードで検索する人はとても多いです。それだけ、ざっくりした目安を知りたいというニーズが強いということですよね。
一般的に、車1台分のスペースは10〜15㎡前後で語られることが多く、「1台分で数万円台〜」という表現も見かけます。ただ、ここで注意したいのは、この数字があくまで“平均的な条件を想定したときの話”だという点です。
例えば、次のようなケースでは、同じ1台分でも金額が変わってきます。
- 既存の庭が土ではなく砕石敷きだった(掘削が少なくて済む)
- 前面道路が狭く、トラックが入れない(人力作業が増える)
- 高低差があり、段差調整が必要(整形に手間が掛かる)
また、小面積の場合は「材料費」よりも「段取り費」「回送費」「準備工」が相対的に重くなるため、㎡単価で見ると割高に感じることがあります。これはぼったくりではなく、構造的にそうなりやすい部分なので、単価だけで業者を比較するのはあまりおすすめしません。
単価を見るときは、「なぜこの金額になっているのか」を見積の中身で確認することが大切です。ここを理解しておくと、見積比較で失敗しにくくなります。
厚さ何cm?路盤と転圧
「アスファルトの厚さは何cm必要ですか?」という質問もよく見かけます。これに対する答えは、実は「一概には言えない」が正直なところです。※一般的な市道や町道は5㎝程度。
なぜなら、普通車が1日1回出入りする庭と、来客が多くて頻繁に車が出入りする駐車場、配送車が入る可能性がある敷地では、必要な強度が変わってくるからです。
住宅用途では、表層と基層を合わせて5~10cm前後という目安が語られることがありますが、ここで本当に重要なのは「表面の厚さ」よりも「下地がどれだけしっかりしているか」です。
舗装の寿命を左右しやすいポイント
- 路盤の厚さが用途に対して十分か
- 砕石の種類が締まりやすい構成になっているか
- 転圧がしっかり行われているか(回数・締固め具合)
実際、見た目はきれいでも、数年で沈下が出るケースの多くは、表面ではなく路盤に原因があります。逆に、下地がしっかりしていれば、表層に多少の劣化が出ても、部分補修で対応できるケースが多いです。
この考え方は、国土交通省の舗装設計に関する資料でも「用途に応じた構造設計」や「支持力の確保」が重要とされています(出典:国土交通省 道路の維持管理・舗装に関する資料)。道路と庭では条件が違うものの、「下地が大事」という原則は共通しています。
細かな仕様については、現地条件に合わせて専門業者と相談するのが前提になりますが、「路盤と転圧が重要」という視点だけでも持っておくと、かなり判断しやすくなります。
水勾配何%と排水計画
庭のアスファルト舗装で、後悔ポイントとしてかなり多いのが「水たまり」です。施工直後は気にならなくても、雨が降るたびに同じ場所に水が残ると、見た目のストレスだけでなく、劣化の原因にもなります。
水勾配は2〜3%程度という説明をよく見かけますが、これを単純に「数字だけ」で理解するのは危険です。というのも、庭には既存の高さ関係(玄関・道路・ブロック・隣地・雨水桝など)が複雑に絡んでいるからです。
例えば、「勾配を確保しよう」と思っても、玄関前の高さを下げすぎると雨水が建物側に寄ってしまうことがありますし、隣地側へ流れる設計になってしまうとトラブルの原因にもなります。
排水計画で最低限意識したいポイント
- 雨水が隣地へ流れない設計になっているか
- 水の行き先(雨水桝・側溝など)が明確になっているか
- 勾配を付けたことで生活動線に段差が増えていないか
排水は、見た目では分かりにくいぶん、施工前の計画がとても重要です。ここは自己判断で決めるよりも、業者としっかり打ち合わせをして、「雨が降ったときに水がどこへ行くのか」を具体的に説明してもらうのがおすすめです。
ここでひとつ豆知識ですが、どうしても排水勾配が取れない場合、透水性舗装というものがあります。通常の舗装のように勾配をつけて排水するのではなく、雨水を路盤以下に浸透させる方法になります。ですが一般的な舗装よりは高価で且つ耐久性もそれより低い傾向にありますので十分検討したうえで決定されると良いと思います。※透水性舗装はお近くの県道の歩道部に使用されている場合が多いので、気になる方は見てみると良いかなと思います。

安全面や近隣への配慮も絡むため、最終的な設計については専門家への相談を前提に考えてください。
アスファルトとコンクリ比較
庭を舗装しようと思ったとき、「アスファルトにするか、コンクリにするか」で迷う人はとても多いです。さらに、砂利・インターロッキング・平板といった選択肢もあるので、余計に混乱しやすいですよね。
ここでは、「何が優れているか」ではなく、「どんな人に向きやすいか」という視点で整理します。
| 素材 | 向きやすい人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| アスファルト | 実用重視・駐車場化したい | 工期が短め・部分補修しやすい | 夏は熱を持ちやすい |
| 土間コンクリ | 見た目をすっきりさせたい | 見栄えが良い・耐久性が高い | ひび割れやすい・やり直しが大変 |
| 砂利 | とにかく費用を抑えたい | 初期費用が安い | 沈む・散る・雑草が生える |
| インターロッキング | デザインも重視したい | 部分交換できる | 不陸が出やすい |



雑草対策・ぬかるみ対策・駐車場化という目的なら、アスファルトはかなり現実的な選択肢になります。一方で、庭らしさや景観を重視する場合は、別素材を検討したほうが満足度が高くなることもあります。
↓こちらの動画も参考になります。
庭のアスファルト舗装で失敗しない
ここからは、「やってよかった」と感じやすい人と、「思っていたのと違った」となりやすい人の差が出やすいポイントを深掘りします。事前に知っておくだけで、後悔の確率はかなり下げられます。
夏の暑さと照り返し対策
アスファルト舗装を検討するときに、意外と後から気になりやすいのが「夏の暑さ」です。表面温度が上がりやすく、照り返しによって体感温度が上がると感じる人もいます。
ただし、「必ず暑くて後悔する」という話でもありません。実際には、庭の向き・周囲の建物・日陰の有無・使い方によって体感はかなり変わります。
暑さが気になる場合の現実的な工夫
- 日陰になる位置を生活動線に組み込む
- 遊ぶスペースだけ別素材にする
- 植栽やシェードで直射日光を避ける
「庭のすべてをアスファルトにする」以外にも、「一部は平板にする」「歩行部分だけ別素材にする」といった組み合わせも可能です。暑さが気になる人ほど、素材のゾーニングを考えると満足度が上がりやすいです。

耐久年数と寿命の目安
耐久年数については、「10〜20年程度」と説明されることが多いです。ただ、これはあくまで一般的な話であって、実際には条件次第で大きく前後します。
例えば、排水が良く、路盤がしっかりしていて、車の出入りが少ない庭であれば、かなり長持ちするケースもあります。一方で、水たまりができやすい・切り返しが同じ位置に集中する・下地が弱いといった条件が重なると、早めに劣化が目立ってくることもあります。
劣化サインとして出やすいもの
- ひび割れが徐々に増えてくる
- 車輪の位置に沿って沈みが出る
- 端部が欠けたり崩れたりする
- 水たまりがいつも同じ場所に残る
大事なのは、「何年もつか」よりも、「どうすれば長持ちしやすいか」です。排水・路盤・使い方、この3点を意識して設計・施工するだけでも、体感できる耐久性はかなり変わります。
DIYできる?難易度と注意
最近はDIY情報も増えているので、「アスファルト舗装も自分でできるのでは?」と考える人もいるかもしれません。ただ、現実的には難易度はかなり高い部類だと思います。
理由はシンプルで、アスファルトは「温度」「スピード」「締固め」の管理が仕上がりを大きく左右するからです。さらに、勾配調整や端部処理なども絡むため、見よう見まねでやると、見た目だけでなく機能面で問題が出やすいです。
- 凹凸が出て水が溜まりやすくなる
- 継ぎ目が弱く、そこから劣化しやすい
- 端部が割れて、数ヶ月で見た目が崩れる
もちろん、小規模な補修材などで試す方法もありますが、品質のブレが大きいため、「小規模でも要注意」と考えておいたほうが無難です。費用を抑えたい気持ちはよく分かりますが、やり直しになると結果的に高くつくケースもあるので、最終的な判断は専門家に相談することをおすすめします。
見積で確認する路盤と縁端
複数の業者から見積を取ると、金額差に驚くことがあります。そのときに見るべきポイントは、金額の大小よりも「内容の差」です。
特にチェックしてほしいのが、路盤の仕様と縁端処理です。この2つは、完成後の見た目と耐久性にかなり影響します。
業者に聞いておくと安心な質問
- 路盤はどの材料で、どのくらいの厚みですか?
- 水はどこに流れる設計になっていますか?
- 端の収まりはどう処理しますか?
- 将来的に部分補修はできますか?
これらに対して、曖昧ではなく具体的に説明してくれる業者は、施工に対する理解も深いことが多いです。逆に、「大丈夫です」「いつもこうなので」といった説明しか返ってこない場合は、少し慎重になったほうがいいかもしれません。
庭のアスファルト舗装のまとめ
庭のアスファルト舗装は、雑草やぬかるみのストレスを減らしたい人や、庭を駐車場として活用したい人にとって、かなり現実的な選択肢だと思います。工期が比較的短く、部分補修もしやすいという点もメリットです。
一方で、排水計画が甘いと水たまりができたり、路盤や転圧が弱いと沈下やひび割れが出やすくなったりします。費用相場や㎡単価だけで判断せず、「下地」「勾配」「端部」といった見えにくい部分を意識することが、後悔しないためのコツかなと思います。
なお、本記事で紹介している数値や考え方は、あくまで一般的な目安です。土地条件や地域ルールによって最適な仕様は変わりますので、正確な情報は業者や自治体に確認し、最終的な判断は専門家に相談するようにしてください。
本記事は一般的な情報整理を目的としており、施工条件は土地・排水・法規などによって異なります。具体的な施工については、専門業者や自治体窓口等で必ず確認してください。
こちらのサイトも参考になります。→ロイヤルガーデンの評判と口コミ
最も最安値で舗装する方法

ここまで読んでくださった方に、ご紹介した記事内容も考慮したうえで最も安く舗装できる方法をご紹介します。
それは、ご自宅の近所、もしくは目の前の道路で舗装工事をしているときに、その舗装業者に、ついでにご自宅の駐車場の舗装をしてもらうという方法です。公共工事で道路の舗装をしている業者はおそらく年間数千~数万トンのアスファルトを取り扱っており、一般土木の業者よりも舗装の出来栄えや料金に差があると思います。アスファルトを多く取り扱ってるので、販売先からの購入価格も格段に安いと思います。そして何より、ついでに舗装する。が最も安くなる根拠としては、先述した経費が掛からないのが最も大きな要因になります。なぜなら重機やダンプの回送はすでに道路舗装をする際に済んでおり、実質は材料費と施工手間程度で済む場合があるからです。
ですが、業者によっては、しっかり経費を載せてくる場合があるので、依頼するときはあくまで、ついでに安く舗装をお願いしたいと伝えるのが良いでしょう。
