80年代のファッションは、今もなおヴィンテージファッションとして根強い人気を誇り、その中でも特に「ジャケット」は、時代を象徴するアイテムの一つです。リーバイスのデニムジャケット、アディダスのスポーツウェア、チャンピオンのスウェットジャケットなど、多くのブランドが当時のトレンドに沿ったジャケットをリリースしました。
本記事では、80年代に人気を博したジャケットをブランド別にご紹介し、そのスタイルや着こなし方についても詳しく解説します。そしてヴィンテージスタイルを楽しみたい方、80年代ジャケットの魅力を再発見したい方にぴったりの内容です！
記事のポイント
１，８０年代に流行したジャケット
２，様々なメーカーのジャケットの特徴
３，８０年代の日本のブランドジャケット
リーバイス ジャケット 80年代
80年代のリーバイスのデニムジャケットは、アメリカンカジュアルのアイコンとして世界中で愛されました。特に「リーバイス 70505」や「リーバイス 501」などのクラシックモデルは、しっかりとしたデニム生地とヴィンテージ感あふれるシルエットで、多くのファンに支持されています。デニム素材は、使うほどに色落ちや風合いが増し、独自の味が出るため、長く使い続ける楽しみがあります。
ディテール
- シルエットはボックス型で、肩のラインがしっかりとしたデザイン。
- ボタンにはリーバイスの刻印があり、細部までこだわりを感じさせます。
- 胸ポケットが左右に配置されていることが特徴で、機能性も抜群です。
スタイリングのポイント リーバイスのデニムジャケットは、Tシャツとデニムパンツと合わせる王道スタイルがオススメです。80年代のアメリカンスタイルを意識したい場合、インナーにはロゴTシャツやバンドTシャツを合わせ、足元にはスニーカーやブーツを選ぶとバランスが良くなります。また、ヴィンテージのデニムジャケットを探す場合、色落ち具合やダメージ加工が異なるため、他にはない自分だけの1枚を見つけられる楽しみもあります。
アディダス ジャケット 80年代
アディダスは80年代において、スポーツファッションのパイオニア的存在でした。その中でも、3本ラインが袖に入ったトラックジャケットは、スポーツからストリートまで幅広く支持されました。当時は、ヒップホップカルチャーと結びつき、スポーツウェアを日常ファッションとして取り入れるスタイルが流行しました。
ディテール
- ポリエステル素材が使われており、軽量で動きやすい。
- アディダスの象徴である「3本ライン」が両袖に入っており、一目でアディダスとわかるデザイン。
- 前面にファスナーが付いており、脱ぎ着が簡単で機能的。
スタイリングのポイント アディダスのトラックジャケットは、カジュアルでスポーティなコーディネートに適しています。デニムパンツやスウェットパンツと組み合わせて、リラックス感のあるスタイルに。足元にはスニーカーを合わせることで、80年代のストリートスタイルが完成します。また、ヴィンテージ感を出すために、少しオーバーサイズを選ぶのもおすすめです。カラーバリエーションも豊富なので、コーディネートに合わせて選ぶ楽しみもあります。
チャンピオン ジャケット 80年代
チャンピオンは、アメリカのスウェットウェアブランドとして長年愛されてきました。80年代には、特にリバースウィーブ技術を使ったスウェットシャツやジャケットが人気を集めました。この技術により、洗濯しても縮みにくく、丈夫で長持ちすることが特徴です。
ディテール
- リバースウィーブ構造で、縦方向の収縮を防ぎ、長く愛用できる。
- シンプルなデザインでありながら、左胸の「C」ロゴがアクセントとなっています。
- 袖口や裾にはリブが施され、フィット感がありつつもリラックスした着心地。
スタイリングのポイント チャンピオンのスウェットジャケットは、カジュアルなスタイルにぴったり。Tシャツやジーンズ、スニーカーと合わせて、ラフでありながらも品のあるアメリカンカジュアルが完成します。また、少しオーバーサイズで着用することで、80年代の雰囲気をより強調できます。さらに、カラー展開も豊富なので、シーンに合わせて選べるのも魅力です。
ギャルソン ジャケット 80年代
80年代のコムデギャルソンは、日本から世界へと進出し、前衛的なデザインでファッション界に革命を起こしました。アシンメトリーなカットやダメージ加工といったデザインは、他に類を見ない独創性で、今でもヴィンテージ市場で高い人気を誇ります。
ディテール
- 非対称のデザインや、わざと荒っぽい仕上がりの縫製が特徴。
- モノトーンを基調としたシックなカラーリングが多く、シンプルながら存在感がある。
- 高級素材を使用しているため、耐久性と着心地も兼ね備えています。
スタイリングのポイント ギャルソンのジャケットは、それ自体がアートのような存在感を持っています。シンプルなパンツやシャツと合わせて、ジャケットを引き立てるスタイルがおすすめです。また、モノトーンのコーディネートにすることで、よりシックで洗練された印象に。アクセサリーや小物で個性をプラスし、自分だけのスタイリングを楽しむことができます。
パタゴニア パイル ジャケット 80年代
80年代のパタゴニアは、アウトドア愛好者のみならず、日常使いにも適したアイテムを展開していました。特に、パイル素材のフリースジャケットは、暖かく快適で、今も根強い人気があります。環境に配慮した素材と高機能なデザインで、アウトドアウェアとしての品質も保証されています。
ディテール
- パイル素材で暖かさと柔らかさを兼ね備えている。
- 軽量で動きやすく、アウトドアシーンでの使用に最適。
- カラーバリエーションが豊富で、個性的なコーディネートが楽しめる。
スタイリングのポイント パタゴニアのパイルジャケットは、チノパンやデニムと合わせてカジュアルなスタイルに。アウトドアシーンだけでなく、タウンユースにもぴったりです。足元にはブーツやトレッキングシューズを選んで、アウトドアの雰囲気を演出しましょう。また、寒い季節にはインナーとしても活用できるため、レイヤードスタイルにも適しています。
レディース ジャケット 80年代
80年代のレディースジャケットは、特に肩パッドが強調され、シルエットにボリュームがあるのが特徴です。このパワフルなシルエットは、当時の女性が社会で活躍し始めた時代背景を反映しており、エレガントさと力強さが同居したデザインが多く見られました。
ディテール
- 肩パッドが入っており、肩幅が広く見えるシルエット。
- 鮮やかな色合いや柄物も多く、華やかな印象。
- ウエストラインが絞られたデザインも多く、スタイルをよく見せてくれる。
スタイリングのポイント 80年代風のレディースジャケットを現代風に着こなすには、シンプルなワンピースやタイトスカートと合わせて、シルエットを引き立てるのがポイントです。また、大きめのイヤリングやアクセサリーをプラスして、より華やかさを強調するのもおすすめ。足元はパンプスやヒールで、エレガントな印象をさらに引き立てましょう。
デニム ジャケット 80年代
80年代のデニムジャケットは、ウォッシュ加工やダメージ加工が施されたラフなデザインが主流で、男女問わず愛用されていました。デニムジャケットは耐久性が高く、使うほどに自分の体に馴染むため、今でも愛用され続けています。
ディテール
- ヴィンテージ加工が施され、個性的な風合いが楽しめる。
- デニム特有のブルーが、さまざまなスタイルに合わせやすい。
- 胸ポケットやステッチがアクセントとして効いている。
スタイリングのポイント デニムジャケットは、カジュアルなアイテムとの相性が抜群です。Tシャツやスウェットパンツと合わせて、ラフな雰囲気を出すことができます。また、インナーに厚手のセーターを合わせれば、秋冬のアウターとしても活躍。レイヤードスタイルで、デニムジャケットの魅力を存分に引き出してみましょう。
80年代の日本ブランドジャケット
80年代の日本ブランドは、世界的にファッション業界に革命をもたらした時代でした。特にISSEY MIYAKEやYohji Yamamoto、Comme des Garçons（コム デ ギャルソン）などのデザイナーが、独特なデザインと構造でジャケットを革新し、国際的な注目を集めました。彼らのジャケットは、シンプルさと大胆な実験的アプローチを融合させ、ファッションに新しい美意識を生み出しました。
1. ISSEY MIYAKEの革新的なデザイン
ISSEY MIYAKE（イッセイ ミヤケ）は、素材や構造において実験的でありながらも、シンプルで美しいデザインを追求したブランドです。80年代に発表された彼のジャケットは、布地の質感や折り方、動きのあるシルエットが特徴です。特に「プリーツプリーズ」シリーズは、布にシワを加えた独特のテクスチャで、まるでアートのような装いを演出しました。こうしたデザインは、ただの服ではなく、着る人の体に馴染み、自由な動きを許す新しいファッションの形として評価されています。
2. Yohji Yamamotoの黒の美学
Yohji Yamamoto（ヨウジ ヤマモト）は、「黒」を象徴するデザイナーとして80年代に登場しました。彼のジャケットは、シンプルでありながらもシルエットや裁断に工夫を凝らし、独特な存在感を放っています。「黒」という一見無機質な色を、布の動きやレイヤードスタイルで表現することで、他のブランドにはないミニマルかつ洗練されたスタイルを作り上げました。彼のジャケットは、ジェンダーレスであり、体型や性別を超えた普遍的な魅力を持つことで、多くのファッション愛好家に支持されました。
3. Comme des Garçons（コム デ ギャルソン）の挑戦的なデザイン
Comme des Garçons（コム デ ギャルソン）のデザイナー、川久保玲は、80年代に「アヴァンギャルド」という言葉を体現しました。ジャケットにボリュームや切り込みを加えたり、左右非対称のデザインを取り入れるなど、挑戦的な要素をふんだんに盛り込んだデザインが特徴でした。そして川久保玲のジャケットは、伝統的なシルエットから逸脱し、既成概念にとらわれない自由なスタイルを表現しています。彼女の作品は「デザインとは何か」を問い直すものであり、ファッション業界における革命的な存在でした。
4. 日本ブランドジャケットの影響と人気
80年代の日本ブランドジャケットは、当時のファッション業界だけでなく、アートやカルチャーにも影響を与えました。多くのジャケットが欧米のファッション誌に取り上げられ、日本のデザイナーたちは「東洋からの新しい風」として称賛され、その影響は現在も続いており、彼らのスタイルは「日本らしさ」として現代のファッションにも多くのインスピレーションを与えています。また、80年代のヴィンテージジャケットとしても高い人気を誇り、ファッション愛好家の間でコレクションされています。
5. 現代に受け継がれる80年代のジャケットスタイル
80年代に登場した日本ブランドのジャケットは、現代においてもリバイバルされ、多くのファッションブランドやデザイナーに影響を与えています。
レトロブームの影響で、ISSEY MIYAKEやYohji Yamamoto、Comme des Garçonsの80年代のジャケットが再評価され、現代風にアレンジされて再び流行しています。特に、シンプルで機能的なデザインは、現代のミニマルファッションと相性が良く、多くのファッショニスタが日常のスタイルに取り入れています。
まとめ
80年代のジャケットは、ブランドごとに異なる特徴と魅力があります。リーバイスのデニムジャケットから、ギャルソンの前衛的なデザイン、アディダスやチャンピオンのスポーティなスタイルまで、個性的なアイテムが多く、現代でも人気を集めています。
それぞれのブランドが持つ80年代のエッセンスを取り入れ、日常のファッションに彩りを加えてみてはいかがでしょうか？
ヴィンテージファッションの中でも、ジャケットは特に個性を表現しやすいアイテムなので、ぜひ自分に合ったスタイルを見つけてみてください。
また靴やバッグも紹介しています。是非見て行ってください。
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